ゆく年、くる年。

ゆく年、くる年。
この言葉を耳にすると、ふと考えることがあります。「年が動いているのか、それとも自分が動いているのか」。年末の静けさの中で、そんな問いがそっと浮かびます。
•時間は大きな流れで、自分はその中に立っている
川のそばに立ち、水の流れを眺めるような感覚です。年が向こうからやってきて、また遠ざかっていく、その流れに包まれる安心感がありますね。
季節を大切にする日本の文化ともよく馴染みます。
•過去から未来へと自分が歩む
自分が歩くから景色が流れるように、時間も過ぎてゆく、選択や行動で一年の質が変わる、そんな主体的な感覚です。人生を切り開いていく力強さを感じます。
実際には、私たちも時間も同時に動いています。だからこそ、どんな感覚で時間に触れたいかを選ぶことが大切です。流れに委ねる時期もあれば、自分の歩みで形づくりたい時期もあることでしょう。その選択が一年の見え方を変えるのだと思います。
時間は見えないはずなのに、流れとして感じられたり、自分の軌跡として感じられたりします。年末はそんな時間と自分との距離を静かに見つめ直す季節ですね。
さいごに
この一年、訪問看護を通じて皆さまと時間を共にできたことに心から感謝しています。来年もまた、皆さまと穏やかな時間を重ねていけることを願っています。
セノーテ訪問看護福岡東ステーション
寺中祐人