パフォーマンスを発揮するためのメンタルの育み方

ミラノ・コルティナオリンピックで盛り上がっている昨今、2026年はWBCやFIFAワールドカップなど、スポーツの国際大会が目白押しです。プロのアスリートもパフォーマンスを発揮するためのメンタルを大事にしています。その中から日常生活に活用できる部分も多々あるようです。
〇メンタルパフォーマンスとは何か
メンタルパフォーマンスとは、本来の力を安定して発揮するための「心の働き」です。注意力や感情調整、自己効力感などが土台になっています。
不安が強くなると集中力は落ちますが、適度な緊張は力を引き出します。この関係は、心理学者であるヤーキーズとドットソンが示した法則として知られています。
不安や過度な緊張が生じる場面では、負の方向に思考を巡らせて考えすぎてしまう状況に陥りやすくなります。しかし、考えないようにと思うことも逆効果です。
〇「考えないように」が逆効果になる理由
例えば、野球で「ここで打てなかったらどうしよう」と思う。ゴルフで「池に入れないように」と考える。すると意識はその失敗のイメージに引き寄せられます。さらに「考えないように」と思うほど、頭の中に強く残ってしまいます。これは思考抑制の逆説的効果です。脳は否定形よりも具体的なイメージを優先して処理するため、避けたいものほど意識に浮かびやすくなります。
それでは、どの様に考える必要があるでしょうか。
〇“コントロールできること”に集中する
結果や他者の評価はコントロールできません。
しかし、呼吸・姿勢・準備・今この瞬間の行動は自分で選べます。具体的な行動へ焦点を移すことが重要です。
〇日常生活での活用方法
この考え方は、日常でもすぐに使えます。
① 仕事で不安になったとき
「評価が下がったらどうしよう」ではなく、「資料を5分見直す」「一つ質問を確認する」と行動目標に変える。
② 人間関係で悩んだとき
「嫌われたかも」と考え続けるのではなく、「次に会ったら笑顔で挨拶する」と自分の行動に集中する。
③ 眠れない夜に
「眠れなかったらどうしよう」と思うほど、頭は覚醒してしまいます。そんなときは「眠ろう」とするのではなく、「呼吸をゆっくり10回数える」「布団の感触に意識を向ける」といった“今できること”に焦点を移す。
④ 自己否定が強いとき
一日の終わりに「今日できたことを3つ書き出す」。事実ベースで振り返ることで、過度な自己評価を修正できます。
- ・コントロール可能な領域に意識を戻し続けること
- ・否定ではなく、具体的な行動に集中すること。
これら小さな積み重ねが、安定したメンタルパフォーマンスを育てていきます。
セノーテ訪問看護ステーションでは、ご利用者様の持っている力、強みを最大限に引き出せるように支援させて頂いております。お困りごとがあれば何なりとフリーダイヤルにご連絡ください。
セノーテ訪問看護福岡東ステーション西サテライト
稲津諒平