認知行動療法 NO.1

今回からシリーズで認知行動療法について説明していきたいと思います。
認知行動療法とは、ものごとの考え方や行動パターンに働きかけて、気分やストレスを改善する方法です。現在は、さまざまな精神疾患で取り入れられています。(下の図をご覧ください。)
我々は、出来事に対して「認知」という「頭に浮かぶ考え、イメージ」があります。それは、人それぞれ違い、同じできごとでも「ポジティブ」に捉える方と「ネガティブ」に捉える方がいます。決して、ネガティブに捉えるから悪いわけではありません。ただ、ネガティブに捉えることで対人関係や日常生活に悪影響が出て精神的・身体的な不調を起こすことが見過ごせないということです。
例えば、「ドライブに行こうと計画していたが、当日、雨が降っている」というできごとに対して、認知(頭に浮かぶ考えやイメージ)は「運が悪い」「何をしてもうまくいかない」と考えたとしましょう。すると気分が乗らなかったり、時には自分の境遇に怒りを感じたりする人もいるでしょう。すると身体反応としては、ストレスや怒りで「動悸」「血圧上昇」が出てきます。そうなると、行動としては、「ドライブに行かない」とか「怒りから物にあたる」とか「寝る」など、その人の行動のクセがみられます。
以上のことから何がわかるかというと
晴れのドライブが理想ではありますが、現実は雨ということで「脳がストレス反応」を示しているわけです。つまり、「雨が問題」ではなく「どう受け止めたか」が問題となってくるわけです。自分自身の考え方のクセ気がついていますか?対人関係や日常生活で困難さを感じている方は、ぜひ、セノーテ訪問看護に相談していただき、考え方のクセを理解し、少しでも過ごしやすい生活になるお手伝いができればと考えています。
セノーテ訪問看護那覇沖縄エリアステーション
アンガーマネジメントファシリテーター取得
精神科認定看護師
渡慶次 保