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セノーテ日記

紅葉の季節とメンタルヘルス

2025.10.01 その他

紅葉の季節とメンタルヘルス

秋が深まり、木々は鮮やかな紅葉に染まり私たちの目を楽しませてくれます。
この美しい季節が心身にどのような影響を与えてくれるのか・・・
今回、自然と私たちのメンタルヘルスについてお話ししたいと思います。

秋という季節の変化は、日照時間の減少と気温の低下を伴います。
これは体内のホルモンバランスに影響を与え、特にセロトニンの分泌量が減少しやすくなることで、気分の低下や意欲減退、いわゆる「季節性情動障害」の一因となることがあります。紅葉が見頃となる時期は、ちょうどこの影響が出やすい頃でもあるでしょう。

一方、自然の景観、特に色彩豊かな風景は、私たちの精神にポジティブな影響を与えることも明らかになっています。
森林浴や自然散策はストレスホルモンであるコルチゾールの低下、交感神経活動の抑制、心拍数安定など、リラックス効果をもたらせます。
紅葉の鮮やかな赤や黄色といった暖色系の色彩は、視覚的にも活性化作用があるとされ、抑うつ気分の緩和にもつながります。
実際、心理学や色彩療法の分野でも、こうした色彩のポジティブな作用は研究が進められています。

さらに、紅葉を楽しむという行動自体が、外出や軽い運動、人との交流の機会を増やすきっかけとなりますよね。
このような行動は、うつ病の予防や改善に有効となる行動活性化療法の考え方にも通じます。
社会的孤立を防ぎ、ポジティブな経験を積み重ねることで、メンタルヘルス全体の底上げにつながります。

紅葉の季節はメンタルヘルスに対してプラス・マイナス両面の影響を及ぼしますが、その自然の美しさを意識的に楽しむことで、心の健康を支える力にもなります。
忙しい日常の中にも、ふと足を止めて紅葉を眺める時間を取り入れてみてはどうでしょう。
それは私たちの心に小さな「癒やし」の瞬間をもたらしてくれると思います。

セノーテ訪問看護福岡東ステーション
入江 正光

この記事の監修者

入江 正光

セノーテ訪問看護福岡東ステーション

入江 正光

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