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セノーテ日記

自己決定からセルフケアを育む

2026.04.15 その他

こころの日

新年度になり、新しい環境への変化があった方も多いのではないでしょうか。期待を持つ一方で、緊張や不安が高まり、これまで保たれていた生活のバランスが揺らぎやすい時期でもあります。こうした変化の時期だからこそ、自分の状態を知り、整えながら生活していく視点がより大切になります。

そこで重要になるのが、セルフケアと自己決定の視点です。セルフケアとは、単に身の回りのことを自分で行うことではなく、自分の状態を知り、整え、必要なときに助けを選び、求めながら生活していく力のことです。そして、その土台には自己決定があります。本人が何を大切にしたいのか、どのように暮らしたいのか、どんな目標や夢、願いを持っているのか。そこに目を向けなければ、支援はいつの間にか管理や代行に近づいてしまいます。

例えば、精神科訪問看護では24時間365日対応の窓口として電話を受けることがあります。寂しい、不安、声が聞きたい。そのニーズに応えること自体には大切な意味があり、その瞬間の安心につながることも少なくありません。しかし、それが常態化すると、本人が自分の不安や孤独に向き合い、整え、乗り越えていく力をかえって削いでしまう危うさもあります。だからこそ、今この瞬間を支えるだけでなく、この先もその人が自分なりに対処しながら暮らしていけるように関わる視点が必要なのだと思います。

看護は伴走者ではありますが、永続的にそばにいられるわけではありません。だからこそ、支援している間だけ成り立つ生活を目指すのではなく、その人がこれから先も自分で選び、調整し、必要なときに助けを求めながら生きていけるよう支えることが大切だと考えます。これからも「今をしのぐこと」だけではなく、その人が未来に向かって自分の人生を選び続けていく力を支えていければと思います。

セノーテ訪問看護福岡東ステーション
寺中祐人

この記事の監修者

寺中祐人

セノーテ訪問看護福岡東ステーション

看護師

寺中祐人

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